yukigata_web_slide
24spring2
yukigata_web_slide333_アートボード 1 のコピー 2
yukigata_web_slide_アートボード 1 のコピー 3
previous arrow
next arrow

雪国の人たちが、季節のうつろいを実感し、確かめる「雪形」のように、
雪国が育んできた暮らしの知恵や季節の話題を、地域に根ざした視線でお届けします。

読みもの
お知らせ
pdf

ryugonを起点に、只見線の旅はいかが?
雪国の初夏を「ぐるり鉄道旅」してみました。

新潟県、魚沼市の小出駅から只見線経由会津若松で一泊、磐越西線で新潟に、そこから新幹線で戻る旅
起点は魚沼市にある小出駅。「会津若松」と掲げられた2両編成に乗り込んで、早速、ボックス席を確保、用意してきたお酒とつまみを窓台に並べる。これから始まる4時間45分の電車旅は乗り鉄、撮り鉄ならぬ「呑み鉄」と決め込んだ。 いざ出発。県境手前の大白川駅までは、魚沼の田園風景と民家、背景には魚沼の山々。この風景、並走する国道252号線から見たことがあるはずなのになぜか新鮮。電車は、いつもと違う時間、空間に入るスイッチをくれるのだろう。 民家がまばらになるにつれ、雪国らしい景色になってきた。とんがり帽子のような屋根に深い軒。屋根に積もった雪を、自然に軒先へと落とす形だ。「雪国の知恵」を見ていると、線路脇で手を振ってくれる人の姿が!この先、県境を越えても出会うことになる沿線の人たち。孫と散歩中に、あるいは畑での作業中に腰を起こして、にこやかに手を振る。思わずこちらも振り返す。「いってきまーす」。少しくらい声に出してもいいだろう。車中はほぼ旅人になっているからだ。
魚沼の酒で乾杯!「呑み鉄」旅の始まり  
沿線の皆さんが手を振ってくれるのが嬉しい  
沿線の暮らしの気配まで感じられる近しさ。それは約135キロを4時間45分でゆっくり走る時速平均30キロにあるだろう。県境を越え、田子倉ダムを皮切りに水と緑の景色に入り込むと、このゆるゆる速度が、今度は自然の手触りを届けてくれた。続く緑のトンネル。鬱蒼とした緑の中、湖のごとき静かな只見川の川面。緑を映す水面には時に川霧が立ち上り、まるで絵画のよう。そして自然の中に突如、現れる鉄橋の数々。水と緑と鋼鉄の建造物、その対比がぐっとくる。絶景ポイントの多くを占めるのも納得だ。    
車窓からは緑と清流の絶景が続く。2023年「絶景ローカル線ランキング」で第1位になった只見線は、ビューポイントが次々と続く。只見川の渓谷美、橋梁と自然のツーショットは、季節に応じて違う顔を見せるのも魅力  
会津川口駅で上りと下りの車両がすれ違う。  
 
独特な屋根の形状の集落  
会津桧原駅までは、自然の多様な表情に浸り、移り変わる風景をただ眺めながら、お酒を飲む。なんて愉快。気づけば電車は再び田園風景の中へ。民家が見え始めたと思ったら、どんどん町中へ入っていった。 途中、山の中で下車する客もちらほら見えた。どうやら温泉宿があるらしい。ほかにも、早戸駅で降りれば、只見川に復活した手漕ぎの渡し舟「霧幻峡の渡し」と薬湯の温泉を楽しめるという。もう少し新潟県寄りで下車、川遊びをして、日帰り湯と駅のそばで蕎麦を食べ、上り電車でryugonに戻る日帰りパターンもありだ。只見線を基軸にいろんな体験ができる。深いぞ、只見線。 会津若松駅を降りると夕方だった。5時間弱の電車旅は、言うならば日常から離れてゆったり時間を楽しむ旅。自転車に近い速度で、沿線の暮らしを感じ、ダイナミックな水と緑に包まれ、気がつけば心が満ち足りていた。ほろ酔いで明日のレンタサイクルを確認したところで、本日の宿、東山温泉へ。さて、今夜はどんなつまみで会津のお酒を飲もうか。旅は続くよ、どこまでも。
宿で一休みした後は会津若松の夜の街へ。今日のお店は「よさく」  
地元のお酒のみくらべセットをなみなみといただく
 

会津若松をポタリング

2日目は会津若松をレンタサイクルで半日散策。七日町通りのレトロな街並みや純喫茶、鶴ヶ岡城を眺めつつ茶室の庭で抹茶&お饅頭、地酒の酒蔵で試飲をしてお昼には水そば&すだちそば。最後に町中の古い菓子店でお土産とフルで楽しんで磐越西線へ
 
  老舗喫茶店「珈琲館 蔵」で一休み    鶴ヶ城近くの酒蔵「泉銘醸」さんで試飲ができます。味わい深い甘口がおいしい。       地元のお蕎麦やさんに教えてもらった「吉田菓子舗」。パンも美味しそう。     「日本一本店」の自慢は鮮やかな黄色のあわまんじゅう。
会津といえば鶴ヶ城。会津戊辰戦争の戦地となりました

コースは自由自在
今回は小出駅から只見線で会津若松に行って一泊、帰りは磐越西線で新潟、再び越後湯沢へ戻る「一筆書き」のコースでしたが、寄り道をしたり、はたまた海を渡って佐渡に行くことも可能です。 会津若松から新潟までは磐越西線で約3時間。途中の新津駅から三条に出て、金物の町燕三条や、花火の町長岡に足を伸ばしてもよし。新幹線で燕三条から越後湯沢そしてryugonに戻るほか、そのまま新幹線で東京へ戻る経路も。


足を伸ばして佐渡へ
新潟からは佐渡汽船に乗って佐渡島に行くこともできる。「朱鷺が舞う島」は本土とは違ったゆったり時間が流れ、金山や鉱山の遺産群、季節ごとの海の幸やそばなどの食、能や鬼太鼓などの文化に溢れている。


JR只見線
福島県の会津若松と新潟県の小出を結ぶ全長約135kmの路線。2011年の新潟・福島豪雨の被害による運休から10年余、2022年10月に全線復旧となった。小出↔会津若松は上り、下りとも1日3本。


JR磐越西線
福島県の郡山と新潟県の新津を結ぶ路線。磐梯山の眺めから緑の中へ、さらに阿賀野川沿いを新潟方面へ進む。会津若松で町歩き、途中、喜多方でラーメン、「狐の嫁入り」で知られる津川を散策するのもいい。 4月末から9月末までの土日曜には「貴婦人」と称されるSL(C57-180)が会津若松と新津間を運行

 

読みもの

読みもの
お知らせ
pdf
ゆきがたLINE
んまや

「ゆきがた」は、HATAGO井仙とryugonがお届けする、雪国の知恵と過ごし方の提案です。

春、雪解けとともに山肌に現れる「雪形」から名付けました。

雪国の人たちが、季節のうつろいを実感し、確かめる「雪形」のように、雪国が育んできた
暮らしの知恵や季節の話題を、地域に根ざした視線でお届けします。