雪国の人たちが、季節のうつろいを実感し、確かめる「雪形」のように、
雪国が育んできた暮らしの知恵や季節の話題を、地域に根ざした視線でお届けします。
雪が解けると、雪国の里は、田園が主役になります。春、水を張った田んぼは水鏡。植えたばかりの早苗が、頼りなく揺れる中、空、雲、山、そして太陽の煌めきを、鏡のように映し出します。夏になると、田んぼは青。山の新緑を受け継ぐような鮮やかな青に染まり、風にそよぎます。
ついこの間まで雪に埋もれ、眠っていた平面に、鮮やかな色とくっきりとした起伏を生むのは太陽です。雪国と聞くと、冬。白い平原や雪空をイメージするでしょうが、夏になると太陽が俄然、存在感を発揮し始めます。光と水で育つコメ。雪国特有の「温暖差がコシヒカリの味を凝縮させおいしくする」とは地元でよく聞く話。そして、暮らしのリズムも太陽とともに。農家は、日の出とともに田畑へ。田んぼの水を見に、畑の作業に。まだ涼しい間に体を動かし、太陽が上り切った昼になると家に帰り、ご飯を食べたら昼寝。そして太陽が斜めになった頃、また野に出て、続きの仕事をします。
雪国の暮らしは、太陽を軸に営まれています。そして、太陽のおかげで豊かさが育まれています。そんな雪国のリズムに合わせて、夏を過ごしてみませんか? 朝は散歩、昼は涼しい室内でシエスタ。ゆっくり読書をしたり、仕事をしたり。サウナや昼風呂でさっぱり、汗を流すのも夏の醍醐味です。
太陽とともに、太陽の恵みを感じながら、雪国の夏を味わってください。